【探究テーマ】工学|中高生の応募作品も公開中|自由すぎる研究EXPO

自由すぎる研究EXPO2025の最終審査の結果を公開中!

「探究のテーマは何にしよう?」
「やる気はあるけど探究テーマがみつからない!」

このような探究のテーマ設定に悩みを持つ中学生や高校生は、あなただけではありません。この記事では、中高生向けの探究コンテスト「自由すぎる研究EXPO」に寄せられた応募作品から「工学」に関するものの一覧を紹介します。探究学習だけでなく、「工学」の課題研究やレポートの題材に悩んでいる方も必見です!

日本全国の中学生や高校生たちがこれまでどんな探究をしてきたのか、先行する探究の成果を見てみよう!みんなの「工学」に関する理解や興味の促進に少しでもお役に立てると幸いです。

応募作品

2023年度

2024年度

2025年度

応募作品ピックアップ

作品紹介:「ランドセルカバーに太陽光発電を用いた ペルチェ素子による冷却効果について」

<土浦日本大学中東教育学校>

夏、ランドセルの表面温度を測ってみると60℃を超えていた!しかも、通気性が悪いランドセルはその熱をダイレクトに小学生に伝えてしまう……そんな現状を、この探究を推し進めた生徒は背中に当たるランドセルの部分を冷却することで変えようと試みます。

ソーラーパネルとペルチェ素子を組み合わせ作った冷却装置は、小学生の登下校の邪魔せず効果を発揮できて超クール!小学生にどこまでも寄り添っていることがわかる、中身の濃い探究活動を垣間見ることができました。

作品紹介:「あなたの筆跡、そのままデジタルへ 「Script Sync」~筆談補助技術の研究開発~」

<広島県立広島叡智学園高等学校>

この探究は「プログラミングで価値を創出したい!」「筆談の難しさを解決したい」という思いから始まりました。
その思いを叶えるべく、中学生の頃から学んでいたプログラミングを使い、筆跡をデジタルにするアプリ開発に乗り出しました。
というのも、発声・聴覚障害を持つ患者との意思疎通に多く使われる筆談では、筆跡の癖が誤解や読みにくさを生むことがあるためです。
自身が祖父との筆談の中で読みにくさを感じた経験から、医療・福祉の現場でも筆談が大きな課題であることに気がつき、アプリとして実装するに至るまでの行動力には驚かされます。
自分だからこその出発点を活かしながらも社会的な意義も叶える、素晴らしいテーマですね。
開発のために、プログラミングを構築し、検証を進めるとともに、教授や企業の方々とも意見交換をしました。
積極的にプロジェクトを進めていく姿が輝いています。

どうやって探究テーマを決めればよいかまだ迷っている人はこちらもどうぞ。

研究論文

「探究」と「研究」で目指すものが異なります。中高生のみんなからすると堅苦しく感じてしまうかもしれません。ですが、こういった学びの分野があるということは知っていることで損はしないので、今後の参考として「工学」に関連する「研究」の論文をいくつかご紹介しますね!

レファレンス

【出典】Association Press,「新書マップ」(参照 2024.6.18, https://shinshomap.info/)
  • 人工知能(AI)
    学習・推論・判断といった人間の知的振る舞いを模倣するコンピューターシステムである「人工知能(Artificial Intelligence)」について。AIに関する基礎知識、AIが人間社会に及ぼす変化と可能性、シンギュラリティ、倫理などについて知る。
  • ロボット
    ロボット開発現場から未来を見据える考察、ロボットは心をもてるのか?という思考実験、日本のロボット先進国としての戦略などについて。
  • モノづくり
    産業空洞化の現状と、海外へ進出し国際的に強い競争力を発揮している企業の戦略。また、企画、商品デザインや職人技など、付加価値の創出について知る。
【出典】国立国会図書館,「リサーチ・ナビ」
 (参照 2024.7.19, https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi)
  • 技術・工学:8項目
    ・材料工学
    ・エネルギー工学
    ・情報・通信・電子工学 など

興味のありそうな探究テーマを紹介!

企画/編集:自由すぎる研究EXPO事務局

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