ビジネスとして社会課題に取り組む大人から学ぶ2つの探究磨きプログラムをご紹介!

VUCAと呼ばれる正解のない時代に生きる力となるのが探究です。
トモノカイではこの夏、そうした「探究する力」を伸ばしていくために、日々探究を重ねている社会人の姿から学ぶ無料ワークショップ「高校生ミライ探究部 2023 summer」を開催します。

この記事では、この記事では、ビジネスとして課題解決に取り組む大人たちのプログラムをご紹介します。

【8月2日開催】漁業から海業へ。海洋国家日本における海面利用のイマとミライを共に考える

『海の仕事を考えよう』
開催形式:オンライン開催
(Zoom等のオンライン会議ツールを使用します)

<プログラム概要>
海に囲まれた日本は、自国の権利の及ぶ海域が約465万平方kmと世界第6位であり、国土の12倍の広さを有している海洋国家です。そんな海には、持続可能な社会を目指す現在、さまざまな期待が寄せられています。
近年、日本の領海や排他的経済水域(EEZ)、大陸棚では、石油、天然ガス、メタンハイドレート、海底熱水鉱床などのエネルギー・鉱物資源の存在が確認されていて、資源大国となる可能性を秘めているといわれます。

また、SDGsを目指すうえで必要な再生可能エネルギーも、洋上風力発電であれば安定的な強い風を受けられるので安定生産が期待できます。建設場所も人の居住地から離れた場所で設置できるために大規模にすることが可能で、騒音の心配をする必要もありません。

さらに、脱炭素を目指す社会で注目されているブルーカーボン。海藻などの海洋生物が大気中の二酸化炭素を吸収することに着目し、海草の藻場や干潟の整備などに取り組む活動で、海に囲まれた日本にとっては拡大の可能性を秘めているといえるでしょう。
こうした多くの可能性を秘めている海ですが、昔から続いてきた海洋産業である漁業が危機に瀕しているといいます。国民の魚食離れ、漁師のなり手不足や高齢化、さらに気候変動による不漁など、悪化のサイクルが加速しているためといわれています。

このため、魚を獲る漁業から多角的な海面利用を行う海業への転換を目指す動きにも注目が集まっています。

このプログラムでは、岩手県三陸を中心として水産業を「カッコいい、稼げる、革新的」という新3K産業へと変えていこうと活動する若手漁師集団フィッシャーマン・ジャパンさんに、海の仕事を通じて課題解決に向き合うための考え方を学んでいきます。

<期待できる学習効果>
物事の多面性に気づき、表面を見るだけではわからないことへも意識を向け、課題解決を考えていく体験ができます。大きな可能性を秘めた海に対して、さまざまなアプローチがあることも併せて学びます。

<こんな人にオススメ!>
・海洋関連のテーマで探究を行っている/興味を持っている
・地域人材や企業と協働して地域課題に取り組みたいと思っている
・伝統的な産業に革新をもたらそうとしている人々の活動に興味がある

<講師略歴>

講師:松本 裕也 氏
新卒でヤフー株式会社に入社し、2014年に石巻で復興支援を行う部署への異動に伴い、家族とともに石巻に転勤。 ヤフー社員と東北の若手漁師が、日本の水産業を「カッコよくて、稼げて、革新的」な新3K産業に変えるべく立ち上げた「フィッシャーマン・ジャパン」の事務局として活動。 地元水産加工業者を中心に30社100名超の実践型インターンプログラムのコーディネートや、お金ではなく地域自慢の魚で報酬を支払う副業・兼業サービス「GYOSOMON」をプロデュース。 ヤフーの石巻での活動終了後も、リモートワーカー兼パラレルワーカーとして石巻に残り、若手経営者とともに、水産業をアップデートすべく奔走中。

【8月11日開催】メタバースなどのデジタルテクノロジーを使った課題解決アプローチを専門家に学ぶ

未来のビジネス・社会を変えるメタバース
開催形式:現地開催
会場:朝日新聞社読者ホール(東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞東京本社2F)

<プログラム概要>
人口減少・少子高齢化を背景に、課題先進国と言われる日本。いまや、一部の地方だけの問題ではなく、日本の各地で同様の課題に直面する自治体が増えてきました。

そんななかで、政府はデジタルテクノロジーを活用した未来社会である「Society5.0」(ソサエティ5.0)というビジョンを掲げています。これは、現実世界で収集されたデータなどが仮想空間に蓄積され、それをAIが解析し、その結果を再び現実世界に戻して人間が有効活用する、というようなイメージの社会です。

IoT、ビッグデータ、AI、そしてVRやメタバース。こうしたテクノロジーを活用し、さまざまな社会課題解決を考えていける人材が、今後ますます求められていくことでしょう。

また、現代の社会課題は複雑で一筋縄で解決できるものではなくなってきています。このため、デジタルテクノロジーも複数の制約を考慮して、適切に選んで適用していくことが求められます。

そのためには、そのデジタルテクノロジーで何ができて、何ができないのか。どのように考えて適用していくといいのか、などを総合的に考えていく必要があるのです。

このプログラムの講師は、現実世界を仮想空間に再現して課題解決の検証を行う“シミュレーション”を中心に、デジタルテクノロジーの応用で課題解決に取り組むプロフェッショナルです。昨今、注目を集める「メタバース」を題材に、その基本的な考え方やデジタルテクノロジーについて学びます。VRゴーグルによるVR体験や、先行事例の解説など、実際に体感してデジタルテクノロジーを身近なものとしていくことを目指します。

<期待できる学習効果>
課題解決のアイデアをデジタルテクノロジーによって具体的なものにしていくプロフェッショナルのアプローチを追体験します。これにより、絵空事ではない、実現可能なアイデアを具体的に考えていくときのプロセスを学ぶことができます。

<こんな人にオススメ!>
・アイデア提案型の探究を行っている
・地域課題や社会課題について興味を持っている
・メタバースやVR、3Dスキャンなどのデジタル技術に関心がある

<講師略歴>

講師:川九 健一郎 氏
筆記具メーカー(パイロットコーポレーション株式会社)にて、国内ルートセールス、量販営業部に配属後、新規開拓部門の立ち上げに従事。その後、独立系人事コンサルティングファームで、人事制度構築、役員制度改革、教育体系コンサルティングを実施。制度設計にとどまらず、現場社員と共に、職場改革に踏み込んだプロジェクトマネジメントを多数経験。2011年より株式会社ビジネス・サクセスストーリーを起業し、地域の20県800の組織と企業が“対話”しながら共に人材開発を行う実践的プログラムを自治体、NPO、NGO、DMO、高校、大学と連携し、実践している。

講師:川戸 和臣 氏
立命館大学教育・学修支援センターと連携して「VR技術を効果的に活用した学習教材の開発」を進める株式会社SOLIZEにてビジネスインキュベーション事業部xRクリエーション部ビジネス推進グループのグループリーダーを務める。2006年にSOLIZE株式会社に入社し、エンジニアとして自動車部品の設計・シミュレーションに10年携わる。その後、社内研修や人事に4年携わり、2020年からは現在の部署にてXR技術を中心とした新規事業開発を担当。

【定員になる前に急げ!】参加申込お問い合わせはコチラから!

今回の記事では、ビジネスとして課題解決に取り組んでいるプロフェッショナルに学べるプログラムをご紹介しました。どのプログラムも持続可能な形で課題解決に取り組むうえでは、学びのあるものとなるでしょう。

応募者多数の場合は先着順となる場合がありますので、ご希望の方は申込みをお急ぎください。

執筆:日本探究部編集部

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