「グローバル」に関する探究テーマってなに? 中高生の実際の探究作品を紹介します(自由すぎる研究EXPO)

自由すぎる研究EXPO2025の最終審査の結果を公開中!

「探究のテーマは何にしよう?」
「やる気はあるけど探究テーマがみつからない!」
このような探究のテーマ設定に悩みを持つ中学生や高校生は、あなただけではありません。この記事では、中高生向けの探究コンテスト「自由すぎる研究EXPO」に寄せられた応募作品から「グローバル」に関するものの一覧を紹介します。探究学習だけでなく、「グローバル」の課題研究やレポートの題材に悩んでいる方も必見です!
日本全国の中学生や高校生たちがこれまでどんな探究をしてきたのか、先行する探究の成果を見てみよう!みんなの「グローバル」に関する理解や興味の促進に少しでもお役に立てると幸いです。

応募作品

まずは簡単に「自由すぎる研究EXPO」に寄せられた「グローバル」の作品のタイトルに登場したキーワードを眺めてみよう。

「グローバル」では、「教育」や「環境問題」、「多文化共生」に関心のある中高生が多いようですね。国境を越えて影響するこれらの問題には、世界に目を向けた取り組みが欠かせません。

※掲載している作品はすべて入賞作品です。受賞履歴は金賞のみ記載しています。

応募作品ピックアップ

作品紹介:「“BRIDGE” パラオと日本を繋ぐ架け橋 〜『共感表現』による会話で深める友好と異文化理解〜」

<高槻中学校>

グローバル化が進み、異文化や外国語に触れる機会はますます増えています。しかし、外国語の習得にハードルを感じる人にとっては、会話を楽しみ国境を越えて友好関係を築くことは依然として難しいです。
この作品は、そんなハードルを乗り越えるべく、気持ちを通わせる「共感表現」をベースにした翻訳本「BRIDGE」を提案しました。
これは日本語話者がパラオ語を話すための本です。なぜパラオ語なのか、にもこだわりがあるのです。実はパラオでは、日本語の言葉がそのままの意味で使われることもあります。この言語的な関連性を活かそうという素晴らしい発想の転換です!
今後も、異文化をつなぐ架け橋としての活躍が楽しみです。

どうやって探究テーマを決めればよいかまだ迷っている人はこちらもどうぞ。

研究論文

「探究」と「研究」で目指すものが異なります。中高生のみんなからすると堅苦しく感じてしまうかもしれません。ですが、こういった学びの分野があるということは知っていることで損はしないので、今後の参考として「グローバル」に関連する「研究」の論文をいくつかご紹介しますね!

レファレンス

【出典】Association Press,「新書マップ」(参照 2025.10.18, https://shinshomap.info/)
  • 国際協力
    国が行う政府開発援助(ODA)のほか、さまざまな組織、団体、機関、市民によって行われる開発途上国・地域への支援。国際協力の理念やあり方、支援現場の実情と問題点、平和について考える。
  • ODA
    国家予算を財源とする政府開発援助=ODAの意味と効果の検証、一兆数千億円を超える日本のODAの疑惑と矛盾だらけの実態、不透明なODAの構造、ODAの理念追究などについて。
  • 国籍とアイデンティティ
    グローバル化が進み、個人の国籍やアイデンティティは複雑化している。二重国籍を認めない日本の国籍法の不透明な運用と問題点、外国にルーツを持つ子どものアイデンティティ、無国籍、複数国籍の当事者が抱える問題など。
【出典】国立国会図書館,「リサーチ・ナビ」
 (参照 2025.10.18, https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi)
  • 国際法・国際機関
    ・多数国間条約の調べ方
    ・日本-条約の調べ方(日本語資料を用いた調べ方) など

興味のありそうな探究テーマを紹介!

企画/編集:自由すぎる研究EXPO事務局

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