「文学・語学」に関する探究テーマってなに? 中高生の実際の探究作品を紹介します(自由すぎる研究EXPO)

自由すぎる研究EXPO2025の開催決定!

「探究のテーマは何にしよう?」
「やる気はあるけど探究テーマがみつからない!」

このような探究のテーマ設定に悩みを持つ中学生や高校生は、あなただけではありません。この記事では、中高生向けの探究コンテスト「自由すぎる研究EXPO」に寄せられた応募作品から「文学・語学」に関するものの一覧を紹介します。探究学習だけでなく、「文学・語学」の課題研究やレポートの題材に悩んでいる方も必見です!

日本全国の中学生や高校生たちがこれまでどんな探究をしてきたのか、先行する探究の成果を見てみよう!みんなの「文学・語学」に関する理解や興味の促進に少しでもお役に立てると幸いです。

応募作品

応募作品ピックアップ

作品紹介:「大きなモモはなぜどんぶらこと流れるか」

<公文国際学園高等部>

昔話「桃太郎」に登場する擬音語「どんぶらこ」に注目した着眼点が面白い!

言われてみれば「どんぶらこ」という単語は日常で聞くことがない言葉であることを、この作品から気付かされました。その特殊な言葉の背景を、戦後の文献から紐解いていく様はちょっとした歴史ミステリーの小説を読んでいるよう。桃が浮き沈みする様子を実験して、「どんぶらこ」にふさわしい動きなのか確認する念の入れようには脱帽です。

探究のきっかけ

まだ探究テーマが決まらなくて悩んでいる人の参考に、これまで「自由すぎる研究EXPO」に応募された作品から、先輩たちがその探究に取り組もうと思ったきっかけをご紹介します!

「The Story of Lady Tremaine」

童話”シンデレラ”の”ヴィラン”とされる継母レディー・トレメイン。けれど2015年のディズニー実写、ケネス・ブラナー監督によるシンデレラを観たあと、不安に思うようになりました。彼女は本当に極悪非道の悪人だったのか…今まではシンデレラの目を通して語られてきたストーリー。今度はレディー・トレメインの目を通して語ってみようと思います。

「The Story of Lady Tremaine」2ページ目より

童話では悪役とされるレディー・トレメインは本当に悪なのかという、多面的な考え方が素敵です!物事を別の角度から考えてみると、新しい興味に気づけるかもしれません。

研究論文

「探究」と「研究」で目指すものが異なります。中高生のみんなからすると堅苦しく感じてしまうかもしれません。ですが、こういった学びの分野があるということは知っていることで損はしないので、今後の参考として「文学・語学」に関連する「研究」の論文をいくつかご紹介しますね!

レファレンス

【出典】Association Press,「新書マップ」(参照 2024.6.18, https://shinshomap.info/)
  • 日本人と英語
    英語下手だといわれる日本人。英語の文法理解から感覚や論理の違いなどを明らかにし、英語克服の道を探る。
  • 翻訳
    翻訳事始の明治時代から現代まで日本の翻訳はどこまで進んだか、意訳か逐語訳か。翻訳の功罪、パソコンでの翻訳の仕組み、機械翻訳の評価、翻訳家として自立するためのノウハウなど。
  • 児童文学を読む
    児童文学とは何か。児童文学にみる子ども観の変遷。子どもに読ませたい本、理想の図書館とはどんなものか。イギリスの童話、英語で読む児童文学など。
【出典】国立国会図書館,「リサーチ・ナビ」
 (参照 2024.7.19, https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi)
  • 文学:40項目
    ・キーワードから日本文学作品を探す
    ・外国文学の邦訳を探す
    ・文芸同人誌について調べる など

興味のありそうな探究テーマを紹介!

企画/編集:自由すぎる研究EXPO事務局

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