【概要】
平城京以降1300年の歴史を持つ奈良は、日本の仏教文化が花開いた地で当時の先進的な文化が集まっていました。都が平安京(京都)に移った後も、残った寺院のまわりに人々が集まり、門前町として発達してきた奈良。いまも歴史的な建造物や、当時の面影を残す景観などに触れることができる特徴的な地域です。
そんな奈良でSDGsにつながる学びを得られる探究ワークブックを、奈良市観光協会が発行しました。トモノカイでは、その制作をお手伝いしております。
本書は、1300年前から続く奈良の歴史と文化、そして次世代へとつないでいくこれからの奈良の1300年を考えることを通して、生徒自身の地元の魅力や強みの持続について考える構成になっています。
紙面では、奈良にあるたくさんの歴史的な「建造物」と、平城京の時代から今に至るまでの中で奈良にゆかりのある「人物」にフォーカスします。“歴史”、“文化”、“景観”というSDGsにつながる切り口も併せて提示してあり、それらに触れながら現地の探険を通じて当時の人々の思いや歴史を拾い上げ、これからの未来にどう生かしていけるかを考えます。
また、古地図を用いた街歩きのワークも設けてあり、1300年の歴史がある街だからこその体験と学びができる内容となっています。
【体裁】
『奈良×探究 ~1300年の歴史を感じながら、自分たちの未来を描いていこう~』
生徒用ワークブック:A4判 フルカラー 32ページ
※教員用解説書のご用意もあります。
【学習ノートの流れ】
『奈良×探究 ~1300年の歴史を感じながら、自分たちの未来を描いていこう~』は、以下のように構成されています。
◆事前学習(奈良と本書の基本情報)<2~5ページ>
まず最初に、奈良の基本情報、そして本書の学習コンセプトなどを説明しています。
◆事前学習(なら探究テーマ)<6~17ページ>
続いて、奈良の豊富な探究テーマを「建造物」と「人」に大きく分けて紹介しています。SDGsにもつながる“歴史”、“文化”、“景観”という切り口も併せて提示してあり、学校の状況に合わせてテーマを選択するなどの活用ができます。
◆事前学習(コンセプトやキーワードを決める)<18~19ページ>
なら探究テーマから発想を広げ、現地で学ぶためのキーワードなどを決めます。
◆現地学習(古地図も使いながら街探索)<20~25ページ>
現地で訪れた際に、気づいたことなどをメモしていきます。
古地図を見ながら街歩きをすることで、現在の景観などと見比べて歴史を体感することもできます。時間に余裕があれば、事前に古地図を見て気づいたことをメモしておくと、現地で訪れた際の学びも深まります。
◆事後学習(奈良市での学びをふり返る)<26~27ページ>
奈良市で見てきたもの、聞いてきたことを振り返り、感じたことなどを言語化します。
また、これまでの1300年を感じる歴史あるものと、これからの1300年に持続させていきたい新しいものを掛け合わせて、新しい価値を生み出せないかを考えてみます。
◆事後学習(自分ごととして捉える)<28~29ページ>
奈良市で見つめたのと同じように、自地域を見つめてみましょう。そこから見えてきた自地域の魅力や強み、課題や弱みを言語化し、これからの1300年先に向けて魅力や強みを維持していくために、今の自分に何ができるかを言語化してみます。
◆発展編(奈良市での学びをSDGs5つのPで整理してみる)<30~31ページ>
奈良市で見聞きしたものをSDGsの5つのPで整理するワークも用意しています。奈良市に息づくSDGsにもつながる活動や考え方を見つけることができるでしょう。
【利用方法】
『奈良×探究 ~1300年の歴史を感じながら、自分たちの未来を描いていこう~』は奈良市観光協会が運営するサイト「NEXT-1300 NARA」で公開されており、PDFをダウンロードすることができます。
https://next1300nara.jp/guidebook/
本教材に関するお問い合わせは、以下よりお願いいたします。
【お問い合わせ】
公益社団法人 奈良市観光協会
電話:0724-30-0230(平日9:00~17:45、土日祝休み)
ホームページ:https://next1300nara.jp/