探究学習を担当する先生のお悩み②:生徒との向き合い方
いざ、探究を進めていこうとした際に悩むのが、生徒との向き合い方だという先生も多くいらっしゃいます。従来の科目とは異なり、教え導くのではなく“伴走”が重要だといわれる探究。でも、“伴走”って何をやることなのか、あいまいで不安になりますよね。
では、一つ質問です。探究のテーマとして「アイドル」というのは、OKでしょうか?
そんな生徒の趣味に偏ったテーマではなく、もっと社会課題につながるテーマでないとダメでしょうか?
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じつは、実際にわたしたちがお話を聞いた先生方のなかでも意見が割れることがあったりします。ですが、私たちは探究においては、テーマはどんなものでも良いと考えております。
たしかに一見すると「アイドル」は社会課題などにはつながりにくいテーマかもしれません。しかし、下記のように様々な切り口で見ていくとどうでしょうか。
このように、探究ではあらゆるテーマを対象にし得ると私たちは考えています。
どのようなテーマを扱うのか、ということ以上に大事なのは、生徒が興味を持って取り組めるかどうかだと考えます。
國學院大學の田村学教授も、探究を推進していくためには「憧れ」と「違和感」が必要だとおっしゃいます。
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田村先生のインタビュー記事
学習指導要領にもある通り、自己の生き方・在り方と不可分な課題を見つける、そのためには生徒が興味・関心を持てる「憧れ」をテーマに設定し、それについて「違和感」を見出すことで、主体的・自律的な探究を目指すべきではないでしょうか。
つまり、先生方にぜひ実施していただきたいのは、生徒が設定したテーマを最初から否定するのではなく、そのテーマにどのような切り口をつけると生徒の「憧れ」や「違和感」を育てていけるか、そのサポートをしていただきたいのです。
でも、サポートをするといっても、自分が分からないテーマを持ってきて相談されても、困ってしまうかもしれませんよね。そんな時は「先生も分からないから、一緒に考えようか」と答えても良いと思います。
導入校向け支援動画「つまんで理解! 探究のコツ」では、こうした伴走に必要な先生の在り方や探究を推進していくための企業との接点の作り方などを解説しております。
はじめての探究:お悩み別 Tips