探究学習の伴走型サービス “探究メンター” のご紹介

トモノカイでは、探究学習をより円滑に、そして生徒が迷いなく探究活動に取り組めるよう、
高等学校様向けに “探究メンター” の派遣による探究学習支援を行っています。
本ページでは探究学習におけるよくある課題や求められる体制などをご紹介しながら、
そうしたお悩みを解決するための“探究メンター” サービスをご紹介しています。

CONTENTS

探究でよくある課題

必修化した「総合的な探究の時間」に取り組む学校現場では様々な課題に日々向き合っています。 その声を聞く中で、学校現場で取り組む探究学習の課題を「4つの壁」に分類しました。 みなさんの学校ではどの壁に直面していますか?

探究学習に取り組む上での「4つの壁」

① 時間不足の壁
教員が調べて対応したいが、生徒全員に個別の丁寧な対応をする時間が取れない。 やることが多すぎる!
1人の先生で10人以上の生徒を対応するのは正直厳しい…

② 課題設定・フィードバックの壁
課題設定が難しく、問いも生徒自身で立てられない。 でも教員がフィードバックをする時間も取れないし、専門的な領域には自信もない…

③ 教員間の温度差の壁
探究に対して先生毎の熱量に差がある。 探究検討委員会はあるが、話し合う内容や方向性は上手く設定できていない。

④ 評価方法の壁
評価をどうしていいのかわからない。 ルーブリックを作っても生徒個別のプロセスに対する評価は教員だけでは負担が重く難しい。

生徒の探究学習に向き合いたいけれど「4つの壁」があってうまく進められない。 そんなときはどうしたらいいのでしょうか?

なぜ伴走者(一緒に考える人)が必要なのか


探究学習のプロセス

探究学習は、一度で終わらず何度も課題の設定から整理分析をするのが特徴です。
その特徴から一度適切な課題設定をすれば終わりというわけでなく、常に探究の過程で 自分の設定した課題に「問い」を立て続けることが重要な要素になります。
とは言っても生徒自身が「問い」の体系的な知識を学んだり「問い」を立てる訓練を受けた生徒は少ないのではないでしょうか。
そういった背景から最初の課題設定で躓いてしまい、先生は上記の「4つの壁」から、なかなか生徒個別に対応することができなく、探究学習が進まないケースが多く聞かれます。

必修化前から探究学習に取り組んでいることで有名な京都市立堀川高校では、生徒の伴走が先生1人では困難と判断し、大学院生にサポートを依頼し探究学習を進めてきました。

必修化した今、全国各地で 生徒・先生と共に伴走する人材 が求められています。

どのように探究学習を伴走するのか

トモノカイでは、そうした「探究学習の伴走者」には、3つの役割が必要だと考えております。

1.一緒に考える「コーチ」の役割
探究学習では、一度課題やテーマを設定すれば終わりではありません。そこから情報収集し、整理・分析し、さらに新たな壁にぶつかり、自分自身に何ができるか考え、再度課題設定をして調べるというサイクルを繰り返し行いますその時に必要になるのが自分の探究に対して一緒に問いを立て、時に気づかない観点をフィードバックする「コーチ」の役割です。このコーチの役割があることで、自分だけではつまづいて止まってしまいがちな時間を問いとフィードバックによって、また一歩進むことでき、探究のサイクルが回り出すことができます。

2.具体的に深める「専門家」の役割
探究が進めば進むほど、より詳細なテーマや専門的な情報に踏み込むことになります。
例えば、最初は「住んでいる地域の医師不足」の話からスタートし、調査を進めていくと住んでいる地域では医師の中でも産婦人科医が他の地域と比べて人口に対して不足していることが分かりました。
そこからより踏み込むために、国の制度が関係しているのか、地域の大学が関係しているのか、地域病院の待遇が関係しているのか、産婦人科医の労働環境が関係しているのか様々な仮説が思い浮かびます。
全て調べるにはいくら時間があっても足りないですし、見落としている仮説があるかもしれません。
そういった時に、その分野に詳しい専門家として探究が進む問いや筋の良い仮説のフィードバックをすることでより課題やテーマの掘り下げができ、新たな課題設定へと進めるのです。

3.成長プロセスを見守る「評価者」の役割
生徒が自分自身で探究を通しての成長や変化を実感するには振り返りや評価を活用した言語化が重要と言われ、文部科学省の「新高等学校指導要領と学習評価の改善について」の中でも評価の方法について触れられています。

評価の方法については、
 ・信頼される評価の方法であること
 ・多面的な評価の方法であること
 ・学習状況の過程を評価する方法であること
  文部科学省「新高等学校指導要領と学習評価の改善について」より抜粋

この三つが重要。
生徒の振り返りや自己評価だけでなく、第三者としてより客観的に、そして探究の結果だけでなく探究プロセスを評価することで生徒の学びや気づきをより深めることができます。

トモノカイの探究サポート体制・プログラム

サポート体制

そうしたコーチ・専門家・評価者のような「伴走者」の役割を、学校の先生だけでは対応しきれないという声を全国の学校から届いていました。
そこで、トモノカイの会員である約23万名の大学生・大学院生の中から探究学習に特化した 「探究メンター」が学校現場の探究学習をサポートしています。

プログラム

また、テーマ探し・課題設定から評価・振り返りまで生徒や先生が抱えていた課題に対してトモノカイと探究メンターが “伴走者” としてサポートするプログラムを提供しています。
プログラムでは、探究メンターが生徒の探究学習の状況に応じたメンタリングを行っています。
「探究のプロセス」に沿ったサポートの一例をご紹介します。

「探究のプロセス」に沿ったサポートの一例(情報収集フェーズの場合)

「情報収集」段階でのメンタリングのやり取りの一部

このように、生徒の身の回りの出来事を探究メンターが深掘りしていくことで、探究学習の方向が決まっていきました。
個別メンタリングを行うことで、生徒の「どうしよう」「どうしたらいい」という漠然とした不安を解消され、探究の方向性が明確になります。

 


本ぺージでご紹介した悩みや課題が一つでも当てはまれば、
「探究メンター」による伴走型サービスの活用により、貴校の探究学習活動がより円滑になる可能性がございます。
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