2019年6月5日(水)に行った出張授業のレポートを簡単にお伝えします。
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出張授業スタート
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まずは今回の講師を務める、教材制作者の神原からご挨拶。
生徒さんに「今日どんなことを行いに来たのか」「どんな時間にしたいのか」などを伝えました。
2週にわたり行ううち、前半となる第一回目は大きく「結論から話すこと」「全体像から話すこと」「構造化すること」の3つを扱います。
1.「結論から話すこと」パート

3パート構成の1つ目。
とある写真を見て思ったことを伝える、というワークに取り組みます。
明らかに違和感を感じる1枚の写真…。
まずは、個人個人で思ったこと(=伝えたいこと)をメモしていきます。

次に、その自分が伝えたいことをペアの相手に伝えてみます。
「ここが気になった、あれはなんでこうなっているんだろう、それも気になった。。。」
一生懸命伝えているのは伝わりますが、聞き手は「うん、うん、うん…」と要領を得ていない様子。

「じゃあ、どうするともっと伝わりやすくなるかな?」
「たとえばこう言われたらどう?」
具体例とともにコツを説明させていただき、なんでコツがあるときとないときとでわかりやすさが違うのかをお伝えしました。
2.「全体から話すこと」パート

(いつも何気なくコミュニケーションしていて問題を持っていなくても、どうやら問題があるのかもしれない…)
そんなことに気づき出した生徒さんは姿勢を正して次のパートの話を聞きます。
なにやら神原から紙を渡されていますね。
ペアを組み、一人がその紙に書いてある図形を相手に言葉だけで説明をする、ということを行います。

ひとつめのワークで学んだことも踏まえ、話す準備をしたうえでいざ実践。
自分では説明をしっかりしているつもりでも、やはりここでも相手にうまく伝えられません。
ルールでは用意した説明を一方向でするしかダメですが、生徒さんは伝わらないのが悔しいのかヒソヒソ伝えたりジェスチャーしたり。

あえなく時間切れ。神原の合図とともに正解がペアで見せ合われます。
2セット繰り返した、特に2回目の図形は難しく、正解したペアからはハイタッチが出るほどの盛り上がりでした。

「さて、どうすればよかったのかな?」、再び神原からの説明が入ります。
生徒さんたちも真剣に解説を聞き、「たとえばこういう話し方はどうかな?」と例示された話し方を聞いて「なるほどー…」と唸っていました。
3.「構造化すること」パート

最後のパートは構造化について。
日常生活でもよくありがちな情報が散らかっている状態。
探究で言うなら、情報収集のあとの「整理・分析」で使う力ですね。
多くの情報をスッキリと整理する術を学びます。

最初はごちゃごちゃした情報も、たとえば今回はツリー図で整理してみるけどこんなにスッキリと整理できる。
これは今回の場合、できている生徒さんが多かったです。皆さん満足そうな様子でした。
このような形で、國學院大學での思考の手引きの出張授業第一回が終了しました。
1時間強という短い時間でしたが、終わる頃には講師の神原も生徒さんも、そして田村先生も、その場にいる皆がどこか爽やかな表情をしているのが印象的でした。
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まとめ
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1週間後、後半となる第二回を行ってこの出張授業は幕を閉じました。
『ワーク形式で本当に面白かった』
『楽しく実践的に学べて、とても有意義な時間でした。ありがとうございました!』
『レポートの書き方とレポートをポジティブにとらえる考え方が学べた』
など、ありがたいことにほぼ満点と言ってもいいほどのアンケートを生徒さんからいただくことができました。
國學院大學田村先生・また、ゼミ生の皆さん、ありがとうございました。
「思考の手引き」は、このように大学生でも、もちろん私たちのような大人でも頻繁に使う「思考法」「コミュニケーション」「情報との関わり方」などを体系的にお伝えするものです。
「総合的な探究の学習」において答えのない問いに対する活動をよりよくしていくために、土台となる力を身につけることができます。